すぐに始められる経営改善策

オフィス内のコスト削減法

  

なぜコストを削減するのか

  

 モノが売れる時代は、売上ボリュームをいかに増やすかが最大のテーマでした。しかし現在のように消費が冷え込んでくると、売上がなかなか上がらない中で必要利益を確保しなくてはならないため、コスト削減の重要性が以前より高まってきています。

 

 コスト削減には一般的に次の4つの方法があります。

 

①仕入方法の見直し:購買先の再検討、支払条件の見直し、           輸送コストの削減 等

②生産方法の見直し:作業の効率化、生産設備の改善 等

③在庫管理の改善 :廃棄ロスの回避、倉庫管理費用・人件           費の削減 等    

④社内経費の削減 :各種購入品の価格比較、光熱費・郵送           費・印刷費などの節約 等

 

この中では④「社内経費の削減」が一番取り組みやすく、効果もすぐ期待ができるので取り組みやすいといえます。

 

 

 

コスト削減の実行手順

 

 コスト削減に取り組むとき、「削減すべきコスト」がわからないと実践のしようがありません。何でも削減すればいいというものではないのです。そこで削減を3ステップに分け、それぞれの段階でやるべき事を示していきます。

 

■コスト削減の手順

 

      STEP① データを収集する

            ↓

      STEP②コストを分析・検討する

            ↓

      STEP③コスト削減項目を決定する

 

●STEP① データを収集する

 コスト削減をする際の大きな問題は、「どのコストを削減するか」決定することです。

 そのために、まずはコストを具体的な数字で見える形にし、ムダを洗い出さなくてはなりません。最初は、コスト削減予定項目のデータを収集することから取り組みましょう。

 また、ムダを見つけるのに有効なのは比較することです。

 

●STEP② コストを分析・検討する

 コスト削減を行うときは、利益を生み出していないムダなコストから削減するようにしなくてはなりません。そのために、各項目のコストを数字で示し、金額の大きさや削減の容易さを検討します。

■コスト分析表

       

 

年間支払額

改善時期

改善後金額(目標)

改善しやすさ

電 気 代

785,659円

200X年○月

650,000円

水 道 代

上 水

321,042円

200X年○月

280,000円

下 水

200X年○月

×

電 話 代

固 定

465,487円

200X年○月

350,000円

携 帯

1,201,336円

200X年○月

1,000,000円

合計

2,773,524円

 

2,280,000円

 

 

 コストの検討は次の5つのステップで行います。

●手順1

コストの基準を決める

●手順2

コストを見積もる

●手順3

ムダを発見する

●手順4

コスト標準表を維持する

●手順5

コスト見積もりの評価システムを作成

 

●STEP③コスト削減項目を決定する

 コストの分析・検討が終わったら、次にどの項目を削減していくかを決定します。

 削減項目の決定には、社員それぞれの意識づけが必要です。目標設定は、個人の目標の設定ではなく、チームや事務所全体の目標とすることが大切であり、「昨年比○%の削減をおこなう」と目標設定します。

 基本的には、上記のような分析ステップを踏んで、体系的にコスト削減に取り組むことが理想です。ここでは、どの企業でも共通して取り組める「通信コスト」「移動コスト」「印刷コスト」「エネルギーコスト」の4つのコストに注目し、具体的な削減方法についてみていきます。


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